お庭などの広いスペースを芝生にしたいと考えられている方は多いですよね。
芝生というと、昔ながらの天然芝の他に、ナイロンやポリプロピレンでできた人工芝も増えてきており、どちらがいいかお悩みかもしれません。
今回は、そんな2つの芝生「人工芝」と「天然芝」についてその違いと、迷ったときの決め手を紹介します。
人工芝と天然芝の5つの大きな違い
- 費用の違い
- 管理の違い
- 質感の違い
- 雑草対策になるかどうか
- 施工できる場所の違い
1.費用の違い
【人工芝(高い)】>【天然芝(安い)】
まず、気になるのが芝張りにかかる費用ではないでしょうか。
「天然」とつく天然芝の方が高いのではないかと思われている方もいらっしゃいますが、実は人工芝の方が1㎡あたりの施工費用が高くつきます。
あくまでも目安ですが、人工芝のは1㎡あたり1万円〜、天然芝の場合は2000円〜程度です。
天然芝は管理次第で長持ちし、部分的な張替えが可能ですが、人工芝は10年程度で全体的な張替えが必要で同等の費用がかかります。
2.管理の違い
【人工芝(簡単)】>【天然芝(大変)】
人工芝はほとんどお手入れが不要で、気になる部分を洗う程度のお手入れで十分です。
天然芝は、やはり生きた植物ですので、キレイな状態を保つにはお手入れが必要です。
春から秋にかけては毎月芝刈りなどのお手入れが必要ですし、特に夏の間は毎日水やりが必要ですので案外大変です。
日々のお世話が難しいのであれば、人工芝を選ばれた方が良いかもしれません。
ただ、手入れの少ない人工芝も、日光などで劣化し、だいたい10年も経たないうちに交換が必要になります。
その際、また大きな費用がかかります。
3.質感の違い
【人工芝(無機質でゴワゴワ)】<【天然芝(優しい手触り)】
手入れが大変な天然芝ですが、やはり自然の優しい風合いがあるため根強い人気があります。
特にお子様のいらっしゃる家庭で、「天然芝で遊ばせたい」と考えられているケースや、足への負担を考えてスポーツ用のグラウンドやコートで天然芝にしたいというケースも多いです。
最近では、人工芝もかなり進歩し、外観も手触りも改善されていますが、やはり質感という観点では天然芝が人気です。
4.雑草対策になるかどうか
【人工芝(雑草対策になる)】>【天然芝(雑草対策にならない)】
雑草対策で庭を芝生にしたい場合は人工芝に限ります。
よく、「庭の雑草に困っているので芝生にしたい」とお考えの方がいらっしゃいますが、この時に天然芝にしてしまうと更に雑草に悩まされるので、注意が必要です。
5.施工できる場所の違い
【人工芝(どこでも可能)】>【天然芝(土と日光が必要)】
天然芝は根を張るための土と、光合成をするための日当たりが必要ですが、人工芝はどこでも施工が可能です。
屋内のスポーツコートや屋上の広場など、硬い床にも貼ることができます。
ただ、直射日光で劣化しやすい商品もあるので、日当たりには注意しておいた方がいいかもしれません。
人工芝と天然芝で迷ったときの決め手はお世話できるかどうか
人工芝と天然芝、どちらをお庭に使うか迷ったときの決めてはズバリ「お世話できるかどうか」です。
先ほども少し触れましたが、天然芝は、芝自体は安くで張れますが、管理はかなり大変です。
「夏場毎日水やりするのは無理…」「月に1回、休日に芝刈りしなきゃならないなんて…」と思われる場合は避けた方が良さそうです。
共働きで日中誰も家にいない家庭や、在宅でも高齢で世話が大変という家庭の場合、天然芝は正直おすすめできません。
天然芝のお手入れについて詳しくはこちら
「天然芝の手入れ方法|キレイに保つためにはいつ・どんな作業をすればいい?」
雑草対策なら人工芝以外にも防草シートと砂利を使う方法もアリ
雑草対策のために芝張りをしたいとお考えの場合、人工芝はもちろん、防草シートを使うという手もあります。
とはいえ、「人工芝はちょっと安っぽいからどうかな…」と思われてる場合、防草シートを貼って上から保護用の砂利を敷くのも雑草対策に有効です。
青々とした芝生もいいですが、すっきりとした砂利敷きの庭もいいものですよ。
人工芝と天然芝の一番の違いは管理の大変さ
今回は人工芝と天然芝の違いや、迷ったときの決め手、雑草対策の方法について紹介しましたがいかがでしたか?
人工芝も天然芝も、最近はネットで詳しく芝張り方法が紹介されており、ご自身で芝張りをされるという方も増えていますが、その前に一度、植木屋さんに相談してみることをおすすめします。
お庭やスペースのほかライフスタイルなどから、人工芝、天然芝、どちらが向いているかしっかり見てもらえますし、芝張りをする時間と労力を考えると、業者に任せた方が割安ということも多いです。
一度見積もりを取ってから、どうされるか考えてみてはいかがでしょうか?