お隣との境界に大きく伸びた、シラカシを小さく剪定するご依頼を頂きました。
お客様のご要望
今回の要望は、大きくなりすぎてしまった。シラカシの強剪定ですが、まず、お客様が一番気になされていたのが隣との境界をはみ出して伸びた枝を強めに切る事です。
それと同時に電線を超えて伸びてしまっているので、できれば夏の伸び盛りの時でも届かない位までに樹高を低くしてほしいとの事でした。
作業内容
とにかく小さくする事ですが、やみくもに切ってしまうと、来年芽吹くときにいびつな形をして樹形そのものが悪く見栄えもよくないので、形をくずさない、ぎりぎりのラインで枝を詰めていく作業になります。
芽がない所から切ると枯れていく恐れもあるので、中にあるいい枝を残し順番に切り詰めていきます。今回は半分くらいにはできたので、来年になると、切り詰めた分さらに内側に芽がでてきます。
そうする事によって、来年さらに一回り小さくすることが可能になります。強剪定ですので、見た目は少しさびしくなりましたが、2年後を見据えれば徐々に小さくなり形もよくなります。
樹木講座
シラカシ・・・常緑広葉樹、潮風に強く、生長は早い、葉の裏が白いから、材が白いからなど諸説ある。シラカシの材は、アカガシやイスノキなどと共に国産材で最も重くて硬い部類に入る。粘りもある。
そのため、強靭さが要求される道具などに重用されてきた。特に大鉋の台は、アカガシよりもシラカシが用いられることがおおい。そのほか、木刀、船を漕ぐオール、槍の柄、などに利用されてきた。(樹木と木材の図鑑から引用)主な害虫は、イラガがよく発生します。
刺されると、激痛がはしり、はれ上がりしばらくかゆみが発生します。病気はウドンコ病が発生します。枯れる事はないが、見た目がよくないので、見つけ次第葉っぱをとって焼却処分するか、初期段階であれば、酢で散布しても効果がある。