大きすぎて道路にはみ出してしまったカイヅカイブキの強剪定
今回は、大阪府枚方市にお住まいのK様からのご依頼です。K様とはお付き合いが長く、20年ほど前から弊社をご利用いただいております。広いお庭に約3mの大きなカイヅカイブキが7本も植えられており、とても迫力があって美しいですね。
しかし、写真に写っている4本のカイヅカイブキは、その大きさゆえ道路にはみ出してしまっています。そこで今回は、今までのようにまんまるいフォルムにカットするのではなく、間の太い枝を思い切って短く切って木の形をガラリと変える強剪定を行いました。
カイヅカイブキは環境に強く生垣にも適した木
今回強剪定を行うカイヅカイブキは、とても強い木です。環境への適応能力が高く、車などの排気ガスにも強いのが特徴です。ですから車通りの多い場所にも多く植えられていて、例えば大きな道路の中央分離帯あたりによく植栽されています。
また、写真でもお分かりいただけるように、カイヅカイブキは全体的にボリュームがある木で、枝や葉も詰まって見えます。ですから、お家の目隠しのために植栽する生垣には、かなり適しています。
ただし、木がはげてしまうほど短く強剪定をしてしまったり、木が弱ってきたりすると、本来はやわらかいはずの葉が、トゲトゲした硬い葉に変わってしまいます(我々の業界では「鬼葉」と呼ばれています)。
この葉は、ハサミを使っても切ることが出来ないくらい硬いです。万が一、硬くなってしまった葉が目などに刺さってしまうと危険ですので、剪定はやりすぎないよう注意が必要です。
強剪定で木の横幅をおさえ、道路へのはみ出しを改善
道路にはみ出していないカイヅカイブキは、これまで通りの大きな丸い形にしています。道路にはみ出しているカイヅカイブキは、間の枝を抜いて木のボリュームを減らし、残っている枝や葉は玉のような形に見えるよう強剪定しています。
高さは全く変えていませんが、横幅はかなり抑えられたので、道路へのはみ出しも改善されました。