隣の敷地にゴミを落とさないようにヤマモモを剪定してほしい
30年近く植木を管理させていただいている枚方市のF製作所様での作業事例です。
年間管理のうち2年に1回の剪定を行っているヤマモモ
1年に1度、工場敷地内の植栽の手入れをお任せいただいていますが、工場敷地が非常に広く予算も限られているため、2年間ローテーションして作業を行っています。
- 1年目 入り口周辺の植え込み・ヤマモモ植栽エリア
- 2年目 入り口周辺の植え込み・ヤマモモ植栽とは反対側のエリア
今回は、毎年手入れを行っている、入り口の植え込みと、ヤマモモ植栽エリアの剪定を行いました。
その中でも、特徴的な作業を行っているヤマモモの剪定についてご紹介します。
F製作所は定休日の土日に作業を希望されていますが、ヤマモモ植栽エリアに面している隣の工場も休みで、落としたゴミを取るためだけに開けてもらうわけにはいきません。
ゴミが隣に落ちないように作業をしてほしいとのご依頼をいただきました。
周囲にゴミが飛び散らないチラシ剪定を提案
通常、4mほどのヤマモモの木を剪定する場合エンジントリマーというバリカンのような機材で、刈り込みを行います。
しかし、この剪定方法では、刈った枝葉が周囲に飛び散ってしまいます。
そこで、この箇所についてはチラシ剪定という方法で作業をすることを提案いたしました。
チラシ剪定とは、手作業で伸びた部分を選んで剪定していく方法で、本来は樹形を整えるときに用いる技術ですが、このような、ゴミが散乱すると困るような箇所での作業にも適しています。
4mのヤマモモのチラシ剪定の作業内容
1本あたり2時間くらいかけて、切った枝を隣の敷地に落とさないよう細心の注意を払って作業を行いました。
5本あったヤマモモのうち1本は壁から遠かったので、トリマーで作業を行いました。
写真を見ていただくと、トリマーで剪定した木と、チラシ剪定を行った木の違いがお分かりいただけるかと思います。
【トリマーで剪定したヤマモモ】
【チラシ剪定を行ったヤマモモ】
隣に落ちないようヤマモモの枝1本1本を丁寧に剪定した
こちらの工場では1年に1回の定期管理、そのうちヤマモモは2年に1回剪定を行わせていただき、毎回丁寧な作業にお喜びいただいております。
その際、隣の敷地にゴミが落ちないようにチラシ剪定を選び、適当な枝を切るのではなく、プロの目で、今後の生長を考慮した剪定を行っています。