腐朽が進んだサクラの伐採とお庭の手入れ。
現場の状況
今回、新しい住居に引っ越しされる前に、お庭の手入れをしておきたいとの事でご依頼頂きました。リビングから全てを見渡せるお庭なのですが、手入れが大変な大きな木がたくさんあり、サクラに至っては、根が盛り上がり家の方まで侵入している状況です。クスノキとタイサンボクもあり、いずれも大きくなる植物です。
お客様のご要望と対処
お客様としましては、伐採すると木がかわいそうだからなるべく残しておきたいとのご要望を受けましたが、サクラに至っては、腐朽がすすんでおり、すこしゆすると根からグラグラとゆれ、枝枯れも多いことから伐採をおすすめして、切る事になりました。
タイサンボクとクスノキは塀を挟んだ反対側には、団地の駐車場があり、見ると枝が張って落ち葉が落ちていました。
植木屋としては伐採ばかりおすすめするのは心苦しい所はありますが、長い目で見ると近隣トラブルの元になる事や、ほとんど塀の際に植物が立っているので、根っこの成長により、塀が傾くおそれがある事などをお話しさせて頂きクスノキは伐採する事となりました。
タイサンボクは小さくして残す事になりました。後のツバキやツツジ類、キンモクセイなどは剪定する事としました。
リビング前に高さ1.0m程のツバキがありそれを移植してほしいとの事でしたので、角に丁度いいスペースがあったので、移植も致しました。
一通り切り終えると、少し暗い感じの庭でしたが、高木がなくなったので、明るくなり、以前よりお庭が広く感じられました。
現場のワザ
今回は、切り方のコツをご紹介します。ご自宅のお庭の木をご自身でやられる方も多いかとおもいますが、枝を切る時にどの辺できられていますか?
例えば枝わかれして伸びている物を中途半端な所で切ってしまっていませんか?それだと、その中途半端に切られた枝はまず枯れてしまいます。
切る場合は枝の元で必ずきるように心がけてください。そうする事で、全体の見栄えもはるかに違いますし、枝枯れを防ぐ事もできますし、場合によっては、樹勢がよくなる事もあります。
もちろんのこぎりで、大きな枝を切るときもなるべく幹に近い所で切る事をお勧めします。少し切り方をかえるだけで、こんなにも違いがうまれるので少し手間になるかもしれませんが絶対にやっておいたほうがいいです。