空き地、公園、工場敷地など広い土地をお持ちの方を悩ませる雑草。
放っておくとどんどん広がり、外来種の強い雑草がはびこるほか、気づかないうちに木まで生えてくることもあります。
今回は、そんな雑草をどのように取り除けば良いか、草刈りの方法などを紹介します。
スペース・広さ別!草刈に適した道具・機械は?
ちょっとした花壇や植え込みの雑草場合、手で引き抜くほか園芸用ハサミや鎌などで取り除くことができますが、広範囲となると機械を使った除草が効率的です。
とはいえ、「草刈機」とひと口に言っても調べるといろいろな種類が出てきますよね。
ここでは、3つのタイプの草刈機についてそれぞれ適した場所とともに紹介します。
【電動草刈機】戸建ての庭・ビルやマンションの植栽スペース
戸建てのお庭や、ビル・マンションの植栽スペースなど、「そこまで広くはないけど手作業はちょっとしんどい」といった場所にオススメなのが電動草刈機です。
電動草刈機は充電式で、ナイロンコードと呼ばれる糸をヘリコプターの羽のように回転させて草を刈ります。
パワーは次に紹介するエンジン式の草刈機に劣りますが、その分危険も騒音も少なく、小さくて軽いので家庭に1台あると便利です。
なかにはバッテリーを同じメーカーのほかの工具や家電に使いまわせるものもあります。
【エンジン草刈機】空き地・公園・田畑・傾斜地
比較的広範囲の空き地や公園、田畑、傾斜地などには昔ながらのエンジン式草刈機がおすすめです。
金属の円盤の外縁に鋭い刃が並んだチップソーを高速で回転させ草を切ります。
パワーがあり、細い木なら切り倒してしまうほどですが、扱う側にもしっかり制御するための力が必要です。
【自走式草刈機】広大な公園・河川敷・工場敷地
広大な公園や河川敷、工場敷地、団地の空きスペースなど、平坦で広い土地には自走式の草刈り機がおすすめです。
手押しタイプのものと車のように乗って運転する乗用タイプがあり、1日で1万㎡ほどの草を刈ることができます。
広範囲の草刈りを自分で行うときのポイント
草刈機の種類を一通り紹介したところで、ご自身で草刈りを行う際のポイントを紹介します。
ただし、のちほど理由を説明しますが、自走式を使うような土地は業者に頼まれた方が、時間も労力もかかりませんので、ここでは電動とエンジン式の草刈機を使う場合を想定しています。
草刈機以外に用意しておく物
- 軍手(滑り止め付き)
- ゴミを集める熊手・レーキ
- ほうき
- ちりとり
草刈機をしっかりつかむための滑り止め付きの軍手のほか、草刈り後の片付けの道具も用意しておきましょう。
ついつい忘れがちですが、草刈りはゴミ掃除までしっかり行うことが大切ですのでそのための道具も必要です。
先に目に付くゴミを拾っておく
あらかじめ目に付くゴミは取り除いておきましょう。
特にビニール袋や紐などは機械に巻き込んでしまう恐れがあるので注意が必要です。
草刈りの4つのポイント
1.傾斜がある場合は下から
草刈り箇所に傾斜がある場合、傾斜の上からではなく下から作業を行います。
なぜなら、上から刈ると、刈った草が下に生えている草に覆いかぶさり、うまく草刈りできなくなるからです。
2.電動草刈機は窓ガラスへの飛石に注意
電動草刈機は、時々草の中に混じった小石を跳ね上げてしまうことがあります。
小さな石でも窓ガラスにヒビを入れてしまうことがあるので、作業前に雨戸を閉めておくなどの対策をしておくことをおすすめします。
3.エンジン式草刈機は半径5mに人を近づけないように注意
エンジン式の草刈機は、非常に強い力でチップソーが回転しているので時々制御を失うことがあります。そういった場合周囲にいる人を傷つけてしまう恐れがありますので、絶対に半径5m以内に人を近づけないようにしましょう。
特に、2名以上で広大な敷地の草刈りをするときはお互いの行動範囲をあらかじめ決めておくことがおすすめです。
チップソーは鋭利な刃物ですので最悪の場合命を落としかねません。
4.木や壁など障害物は避けて最後に手作業
草刈り中、「ギリギリまでいけるだろう」と植木や壁などの障害物スレスレまで機械で作業することは避けましょう。
木の場合、幹が傷ついて弱ったり変形したりする恐れがありますし、壁や石に当てると、機械の方を傷める恐れがあります。
障害物の周りは避けて草刈りを行った後、面倒かもしれませんが、残りの部分は手作業で草取りを行ってくださいね。
草刈り後の片付けのポイント
1.刈った草は放置せず集めて自治体指定の方法でゴミ出し
草刈り後の草は放置せず、熊手やレーキで集めて自治体が指定する方法でゴミに出しましょう。
放っておくと見た目が悪いのはもちろん、刈った草についた雑草の種が落ちてまた生えてくる恐れがありますし、枯れ草も虫の住処になってしまいます。
2.夏場は1日置くとボリュームが減って片付けが楽に
夏場は刈った草を1日置いておくと量が減って片付けが楽になります。
花瓶の水がないと花がしおれるように、刈った草に含まれる水分が暑さで蒸発してしんなりとして、重さも体積も減ります。
草刈り以外に広範囲の雑草対策をする2つの方法
広範囲の雑草にお困りの場合、草刈り以外にも雑草対策をする方法があります。
除草剤を撒く
除草剤を撒いて草を枯らすと機械などを使わずに済みますが、枯れ草を片付ける労力は同じで、一度枯れてもまた生えてくる事も変わりません。
防草シートを敷く
草が生えてこないように防草シートで地面を覆ってしまうという手もありますただ、あまりにも広範囲だとその分コストもかさみます。
広範囲の草刈りを植木屋に頼むメリット
草刈りはご自身でもできますが、植木屋に頼むという方法もあります。検討中の方はぜひこちらのメリットをご覧ください。
- 自分でやるよりキレイに仕上がる
- 時間と労力がかからない
- 機械や道具を揃えなくていい
- ゴミの処理までやってもらえる
特に、広大な敷地の場合は、草を刈れたとしても大量のゴミが出て、大型トラックやパッカー車などが必要になりますので、ほとんど業者が入って管理をしています。
個人の敷地の場合も、「定期的な植木の手入れと同時に草刈りも依頼」というケースが多く、木の手入れだけ頼む場合とほとんど料金も変わりません。
草刈りはゴミ捨てまで考えて作業を!広すぎる場合は植木屋への依頼もおすすめ
今回は広範囲の草刈りについて紹介しましたがいかがでしたか?
様々な除草方法がありますが、管理されている土地に合った最適の方法を選ぶ参考になれば幸いです。
記事の中でも触れたとおり、イチから機材を揃えて草刈りをするよりも最初から業者に依頼する方が手軽なことも多いです。
雑草対策にお困りの場合は一度、植木屋さんに相談してみることがおすすめです。